アイランド(ネタバレ)

アイランド [Blu-ray]

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2010年代。地球が汚染され、シェルター内で生活する人々。彼らの日常は常に監視され、服装や食事に至るまで管理されている。そんな彼らの望みは地球で唯一汚染されていない地域であり、豊かな自然が育まれる「アイランド」に行く権利を得ることだった。

シェルターで暮らす主人公(ユアン・マクレガー)は不思議な夢に悩まされていた。船に乗った自分が黒服の男たちに捕まり、海へと引き釣り込まれていく夢。そして同時に、自分たちの日常に疑問を持ち始めていた。彼の仕事はチューブに正体不明の液体を流すという作業。このシェルターは一体なんなのか。自分は一体誰なのか。やがてある出来事をきっかけに、このシェルターの恐るべき目的を知る…!

(以下ネタバレ)

実は本体が臓器などを損傷したときに臓器を取られるクローン養成施設でした、っていうありがちな話なのですが。

ありがちな話をありがちじゃなくする映像がすごい。さすがマイケル・ベイ監督。
主人公とヒロインが施設から逃亡し、追跡者から逃げまくるアクションシーンは圧倒の連続。逃げる逃げる。
てゆーか、今までのほほんとした環境にいて見るものすべてが初めて(お金の使い方すら知らない)のに、普通に車を運転しちゃったりするあたり、お前らどんだけ適応力あるんだよっ
っとつっこみを入れたくなるような部分もありましたが…

うん、けどやっぱアクションはこうじゃなくちゃね。ハラハラドキドキ最高。


最後のシーン、開放されたクローン達が、大地に駆け出していくところは、「現実世界」≒「クローンたちの理想郷(アイランド)」っていう比喩なんだろうか。

俺にはクローンである彼らを待ち受ける差別や過酷な現実を思うと、とても理想郷とは思えなかった。