シドニアの騎士
- 作者: 弐瓶勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/23
- メディア: コミック
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(ハードSF+学園青春モノ)×(二瓶勉)=∞ (無限大)
↑の式につきます.
数百年前,宇宙から飛来した謎の生命体・寄居子(がうな)の襲撃により,地球は半分に断裂し,消滅.
シドニアは消滅から逃れた数百艘の宇宙船のうちのひとつ.
あらゆる生活機能を備えた超巨大宇宙船であり,度重なる寄居子の襲撃をかいくぐり,新天地を求め宇宙を彷徨っている.
主人公・谷風長道はシドニアの地下で外界から外れた環境で生活していたが,ある時発見され,色々あってシドニアを守る戦闘マシン・衛人の操縦士として暮らすようになる.
BLAMEやBIOMEGAなどの作品と比較して絵はだいぶソフトになりましたが,空間の書き方は相変わらず秀逸.
それに加えて,今回は登場人物同士の恋愛模様や葛藤といったやり取りも描かれていて,これまでの二瓶先生作品とは一味違うものとなっています.
思うに,これまでの作品の主人公はサイボーグみたいなのばっかりで,人間らしさを描きようにも描けなかったけど,その点今回の主人公を含めた登場人物は,人間らしさが前面に出てる.
ちょっとぼけてていじられやすい谷風が,これからどうなるのやらとハラハラしてしまいます.
「寄居子」とは一体なんなのか,「衆合船」はなんの目的で存在しているのか,谷風はなぜ他の人間と違う(光合成ができない,治癒が異常に早い)のか,謎は深まるばかりで次が気になって仕方ない!