グッドモーニング・ベトナム!

グッドモーニング,ベトナム [DVD]

グッドモーニング,ベトナム [DVD]

戦争が激化の一途をたどる1965年のベトナム
アメリカ軍を鼓舞するために送り込まれた型破りなDJが過ごした5ヶ月を描いた戦争映画。

戦争映画なんてほとんど見ないのだけど、これを見たきっかけは、どこかのレビューで「ルイ・アームストロング『この素晴らしき世界』をBGMに米軍がベトナムサイゴンを爆撃するシーンが印象的だった」というのを読んで、強い興味を抱いたからだ。

実際にそのシーンを見て感じたのは強烈な虚しさだった。
素晴らしき世界ってなんだよ。

目の前で爆弾テロが起こり、兵士たちが死んでいく様子を見たDJも、戦争の前に虚しいと感じつつもこの曲を流したのだろうと思う。

友人だと思っていたベトナム人がベトコンであるとわかり、上司により名誉除隊をさせられた主人公のDJが、帰国間際に英語を教えていたベトナム人たちとソフトボールをする。
白人も黒人もベトナム人も、男も女も関係なく笑い、熱中する姿を見て、最後に少しだけ救われた。

残念だったのが、この映画の見所のひとつであるはずの、皮肉たっぷりに語られるDJのジョークがほとんどわからなかったこと。当時の国際情勢を理解してたり、アメリカ人ならわかるんだろうけど。DVDの付録としてジョークの解説なんかがあったらよかったのになー。